巻き爪・陥入爪の治療法
当院ではフェノール法による手術療法、3TO(VHO) 式巻き爪矯正技術による治療、巻き爪マイスターおよびリネイルゲルによる巻き爪矯正を主に行っております。
フェノール法
フェノール法とはフェノールという薬品を使って変形している部分の爪が生えてこないように爪母(そうぼ)を部分的に殺すという方法です。処置する時間も短く、当日に帰宅および入浴も可能で5日間もすればガーゼを外しても大丈夫なぐらい楽な処置方法です。しかしながら、爪母を殺していない部分の爪が巻き爪だった部分まで伸びてくる場合も多く、長期的に見ると巻き爪が再発する可能性があります。
フェノール法のメリットとデメリット
フェノール法による治療には以下のようなメリットとデメリットがあります。
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メリット
- ほとんどの巻き爪のケースで施術が可能
- 通院回数が少なくて済む
- 処置の痛みも少なく、痛みの引きも早い
- 保険適応
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デメリット
- 爪の幅が狭くなる
- 部分的な処置になるので、再発の可能性がある
- 麻酔の注射が痛いことがある
フェノール法治療にかかる期間と費用は?
(処置時間) 10~30分
(治療期間) 1週間
(費用) 約5,000~7,000円前後(保険適用)
3TO(VHO) 式巻き爪矯正技術

3TO(VHO)式とは、スチールワイヤーを爪の脇にかけて吊り上げることで皮膚への食い込みを改善する、ドイツ発の矯正術です。爪の成長を正常化し、本来の形状と大きさへと戻します。
爪が伸びるのを待ってワイヤーのかけ直しを行い、ゆっくりと時間をかけて矯正していきますので、痛みも最小限に抑えられます。正常な形状・大きさの爪に戻るまでの期間は、6カ月~1年ほどが目安となります。当院ではライセンスを持った医師が施術します。
3TO(VHO)式 巻き爪矯正術のメリット
- スチール網装着時に痛みはほとんどありません。
- 施術時間が短く、個々の爪に最適な力加減で矯正できます。
- 爪や皮膚に損傷を与えず、通気性も保たれ衛生的です。
- 抜爪すると爪の形が不自然になりますが、VHO式では本来の形に仕上がります。
- 施術をおこなった当日から普通に運動や入浴をしていただけます。
- 日常制限に特に制限はありません。
治療ポイント
治療時間 |
20~30分程度(1つの爪に対し) |
治療間隔 |
初回の治療から3カ月後に、ワイヤーのかけ直しを行います。 |
痛み |
ほとんどありません。 |
注意事項 |
- 巻き爪・陥入爪の重症度により、治療期間は異なります。
- 感染の有無により炎症を抑える治療が先に必要となる場合もあります。
- 3TO治療が不向きな場合もあります。
- 自費診療となります。
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リスク・副作用 |
合わない靴と履き続けることや足爪乾癬治療を行わないなどの原因を除去しない限り、再発する可能性があります。 |
3TO(VHO)式巻き爪矯正術の
料金(自費診療) 爪1か所につき
- 初回3TO(VHO)処置:11,000円(税込)
- 2回目以降の処置:9,900円(税込)
ワイヤーかけ直しの場合も同料金です。
巻き爪マイスターおよび
リネイルゲルによる巻き爪矯正
巻き爪マイスターとは

巻き爪マイスターは、巻き爪の矯正具です。超弾性合金ワイヤーによって持続的な矯正力を確保できる構造になっており、過度に湾曲した爪を自然な形に直していきます。巻き爪マイスターの施術は白い爪が3mm程度以上あれば施術可能です。
巻き爪マイスターは自由診療で行われます。

巻き爪マイスター装着の様子

リネイルゲルとは

リネイルゲルは爪の中に浸透して一時的に組織の結びつきを外すことで、巻き爪の矯正治療をサポートする薬です。
巻き爪マイスター単独のみの治療よりも早い治療効果が期待できます。巻き爪の再発までの期間の延長が期待できます。
24時間は専用のシールでリネイルゲルを爪に浸透させます。
24時間後ににリネイルゲルを洗い流します。
1か月後から6か月後に巻き爪マイスターを外します。
巻き爪マイスターおよびリネイルゲルによる巻き爪矯正の
料金(自費診療) 爪1か所につき
- 巻き爪マイスター+リネイルゲル:15,400円(税込)
- 調整(1か月毎):2,200円(税込)
- 付け直し(初回取付から1ヶ月以内)
持参マイスターあり(器具使用可能):4,400円(税込)
なし(器具使用不可能):8,800円(税込)