脂質異常症の原因は?動脈硬化・心筋梗塞のリスクについて

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2026.02.12 代謝・内分泌の病気

脂質異常症の原因は?動脈硬化・心筋梗塞のリスクについて

本コラムでは、脂質異常症の原因や、放置するとリスクの上がる病気について解説しています。

脂質異常症に関する記事は以下もございますので、併せてご覧ください。

→ 脂質異常症とは?検査値の見方・要注意ラインを解説

目次

脂質異常症の原因|生活習慣と体質の関係

脂質異常症は、生活習慣の影響を強く受ける状態ですが、同時に体質や遺伝が関わることもあります。
「自分のせいだ」と責めてしまう方もいますが、実際にはさまざまな要因が重なって起こるものです。

ここでは、脂質異常症が起こる主な原因を、できるだけわかりやすく整理していきます。

生活習慣が大きく影響する

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脂質異常症の多くは、日々の生活習慣と深く関係しています。
特に次のような習慣は、LDLコレステロールや中性脂肪を上げやすくします。

1.食生活の乱れ

揚げ物や脂質の多い料理が多い

  • スナック菓子・菓子パン・加工食品の摂りすぎ
  • 甘い飲み物(ジュース・カフェラテ・エナジードリンクなど)
  • 炭水化物中心の食事(白米・麺類・パンが多い)
  • 野菜・海藻・きのこ類などの食物繊維不足

特に中性脂肪は、糖質やアルコールの影響を受けやすいのが特徴です。

2.運動不足
  • デスクワーク中心で歩く時間が少ない
  • 休日も座って過ごすことが多い
  • 階段よりエスカレーターを使いがち

運動不足は、LDLが増えやすく、HDL(善玉)が減りやすいというダブルの影響があります。

3.喫煙・飲酒
  • 喫煙はHDLを下げ、動脈硬化を進める大きな要因
  • アルコールは中性脂肪を上げやすい

「お酒はビール1杯だけでも中性脂肪が上がる」という人もいます。

4.肥満(特に内臓脂肪)
  • お腹まわりに脂肪がつきやすい
  • 体重が増えるとLDL・中性脂肪が上がりやすい

内臓脂肪は生活習慣病のリスクを高めることになるので注意が必要です。

5.体質・遺伝が関わることもある

生活習慣に気をつけていても、もともとの体質で脂質が高くなりやすい人もいます。

【 遺伝的な要因 】

  • 家族に脂質異常症の人がいる
  • 若い頃からLDLが高い
  • 痩せていてもコレステロールが高い

こうした場合、遺伝的にコレステロールが上がりやすい体質の可能性があります。

【 家族性高コレステロール血症 】

まれですが、LDLが非常に高くなる遺伝性の病気もあります。
家族に心筋梗塞や脳梗塞の人が多い場合は、医師に相談すると安心です。

「自分のせい」と思いすぎないで大丈夫

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脂質異常症は、生活習慣 × 体質 × 年齢 が複雑に関わって起こるものです。

「食べすぎたからだ」
「運動してないからだ」
「自分が悪いんだ」
と責める必要はありません。

大切なのは、"今の状態を知り、変えられるところから整えていくこと"です。

次に、脂質異常症を放置するとどんなリスクがあるのか、
過度に怖がらせず、でも大切なポイントをしっかり押さえて解説していきます。

放置するとどうなる?脂質異常症と動脈硬化・心筋梗塞のリスク

脂質異常症は、健康診断で指摘されても自覚症状がほとんどありません。
そのため、「痛くもないし、しんどくもないから大丈夫だろう」と放置してしまう人が少なくありません。

しかし、脂質異常症をそのままにしておくと、血管の老化(動脈硬化)が静かに進んでいく可能性があります。

ここでは、脂質異常症がどのように身体へ影響するのかを、できるだけわかりやすく説明します。

動脈硬化とは「血管が硬く・狭くなる」状態

動脈硬化とは、血管の内側にコレステロールなどが少しずつたまり、血管が硬くなったり狭くなったりする状態です。

  • 血液が流れにくくなる
  • 血管がもろくなる
  • 血管が詰まりやすくなる

こうした変化が、長い年月をかけて進んでいきます。

ポイントは、動脈硬化は痛みも症状もほとんどないまま進むということです。
だからこそ、健康診断で早めに気づくことがとても大切です。

動脈硬化が進むと起こりやすくなる病気

脂質異常症を放置すると、次のような病気のリスクが高まります。

心筋梗塞(しんきんこうそく)

心臓の血管が詰まり、心臓の筋肉に血液が届かなくなる状態。
突然の胸の痛みや息苦しさを引き起こし、命に関わることもあります。

狭心症(きょうしんしょう)

心臓の血管が狭くなり、運動時などに胸が締めつけられるような痛みが出る状態。

脳梗塞(のうこうそく)

脳の血管が詰まり、脳の細胞がダメージを受ける状態。
手足の麻痺や言葉が出にくくなるなどの後遺症が残ることもあります。

閉塞性動脈硬化症(足の血管が詰まる病気)

歩くと足が痛くなる、冷えやしびれが出るなどの症状が起こります。

まとめ:「今すぐ危険」ではなく「将来のリスクが高まる」というイメージ

脂質異常症は、今日・明日すぐに大きな病気になるわけではありません。

しかし、"今の状態が続くと、将来のリスクが確実に高まる"という点が重要です。

動脈硬化は、20代30代40代と、年齢を重ねるごとに少しずつ進んでいきます。

健康診断で脂質異常症を指摘されたということは、「今のうちに対策を始めれば、将来の自分を守れる」というサインでもあります。

脂質異常症は、生活習慣の改善で良くなるケースが多く、早めに気づけた人ほど改善しやすいという特徴があります。

  • 食事を少し変える
  • 歩く時間を増やす
  • 甘い飲み物を控える

こうした小さな積み重ねでも、LDLや中性脂肪は確実に良い方向へ動きます。

だからこそ、「放置しないこと」=「未来の自分を守ること」につながるのです。

脂質異常症に関する記事は以下も公開しています。併せてご覧ください。

→ 脂質異常症とは?検査値の見方・要注意ラインを解説

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